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吸音材 グラスウール

断熱材として最も多く使われているグラスウールですが、吸音材としても非常に優れた性能があります。

・不燃(建築基準法にて認可)である・厚み、密度のバリエーションが豊富・加工しやすい・力を加えることで変形させることができる・入手しやすい・価格が安い・吸音率データがある・実績がある。

しかし、吸音材として使用するケースは無響室の様な特殊なケースを除き、あまり多く使われません。その理由として以下の内容があるのです。

・グラスウールのガラス繊維は体内に入ると、健康を及ぼす恐れがあるからです。触れなければ、衝撃を加えなければ何も問題ない、非常にパフォーマンスの優れた吸音材です。

・グラスウールの作業をし易くするために、グラスウールをポリ、アルミで包んだタイプのものが存在しますが、吸音材の性質上、音は膜があると反射してしまう為に、吸音材としての性能を発揮することができないのです。断熱材としての性能は良くなります。(湿度も影響を受けません)

・吸音材は水分を含むと極端に性能が低下します。むき出しになったグラスウールは外気の水分を含んでしまう傾向がありますので、湿度が低い環境でないと使用できません。(断熱性能も低下します)

上記3点において、吸音材としての短所を上げてみました。優れたパフォーマンスがあるのに、汎用性が低く、一般的には扱いづらい製品です。

現在、音の試験を測定する設備に無響室と言うものがあります。無響室は音の反射、反響を極度に抑えた設備です。反響を抑えるということは、反射をしないように非常に多くの吸音材を使用した環境にするわけですが、その場合はグラスウールをクサビ型の縦と横に交差する形に大きく凹凸を作り、メッシュ状のシートで包装されたもので吸音します。やはり、吸音材に関しては扱いづらい材料にはなってしまいますが、パフォーマンスに関しては非常に優れておりますので、無響室のような専門の設備には使用されるのでしょう。

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