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吸音材選びで重要なのは、吸音率と音の周波数です。どの位の高さの音を静めたいかで材料を選ぶべきです。例えば子供さんの声を吸音材を使って対策しようとする場合、子供の声は一般的に1000Hz前後ですので、1000Hzの吸音率の高い材料を選ぶべきです。下の表は大まかな傾向を示した物です。コストは非常に重要ですが、効果が無いとユーザー様に損害を与える事になります、一度参考にしてください。また、周波数別の音も紹介します。遮音性も同様の傾向があります。
低い音域(周波数) | 高い音域(周波数) | |
費用 | 高い | 安い |
材料の厚み | 厚い | 薄い |
周波数 | 生活の音 |
100Hz | 人の低い声 |
250Hz | 冷蔵庫のブーンという唸り声 |
500Hz | 主な一般的な人の声、電話の受話器を上げた音 |
1000Hz | 幼児や子供の声 |
2000Hz | ソプラノ歌手の歌声、ファックスの送信音 |
4000Hz | 金属音、ガラス割れる音 |
基本的に、低い音域は低減させるのが難しく、コストも非常に大きくかかります。例えば、野外コンサートで、遥か先で低音域の音だけが遠くに飛び(透過もしやすい)、騒音となった経緯があります。これは低い音の波長が長い為に起こる現象です。吸音材も吸音させる為に、音域(周波数)が低くなると絶対的に厚みも必要になってきます。厚みが必要と言うことは材料費もかかり高価になる方式になります。コストだけで吸音材を選ばれないようにお気を付け下さい。「防音防振ネット!」では、吸音率、音響透過損失の試験を行っていない商品を少なくして、間違っていない商品を提案しております。
室内の吸音材で最も注意しなければならないのは、火災時における引火の危険性です。騒音対策、防音対策は重要ですが、それ以上に人命は最も大切です。せっかく設置した吸音材に引火して生命の危険に及ぶことがあれば大変です。吸音材は、多孔質であるために石油製品で作られているものが多いのです。それらの中に、難燃材と呼ばれるものが配合されたものは少なくありません。住環境や機械、施設において火災が広がらない様に考慮されたものが指定されることが多いのも事実です。屋外や、火災に遭遇しないことが考えられる場所での使用が限定されるのである場合は、可燃性のものでも良いと思います。
また、使用する場所での基準も異なりますので、注意が必要です。(新築物件に関しては、国土交通省の取り扱いになります)
:大隅
写真はグリーンライトになります。
カテゴリ: 防音防振の豆知識本社
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