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音に関する現象(マスキング)

本日は、「音に関する現象」についてお話し致します。
エアコンをつけている間は気にならなかったのに、エアコンを切った途端、時計の秒針の音や冷蔵庫のモーター音が気になって眠れなくなった……そんな経験はないでしょうか。
このように、ある音が、別の音によって妨害されて聞き取りにくくなる現象をマスキングと呼びます。
一般的に高い音の方が低い音よりマスキングされやすいという特徴があります。エアコンの事例もそのひとつです。また、時間的にあとから鳴った音が、先に鳴った音をマスキングしてしまうという不思議な現象も起こったりします。
周波数等によって聴覚神経内での伝達速度や処理過程に違いがあるために起こるといわれています。
高層ビルのエレベーターで、BGMが流れているのも、このマスキングという性質を利用したもの。高層ビルのエレベーターは速度が速く風切り音が非常に大きいので、それをBGMによって目立たなくしているのです。いわばBGMは風切り音の「顔」を見えなくしてしまう「仮面(マスク)」である、というわけです。

夜も、本当にこの現象が良く分かります。昼間は自動車やお店、様々な音が暗騒音と言う形になって音が通りにくくなります。ホラー映画などで女性が襲われるシーンなどで、「きゃー!」と言う悲鳴が出ていますが、昼間ならその悲鳴は聞こえにくくなるんだろうなと思いました。夜の叫び声は、映画などでは描写も巧みで音が耳につきやすい様に高めの音で発声されています。低い男性の声だと、声が耳につきにくく発見できなさそうですね。

マスキングと行く言葉は、防音関連でいえば音を隠すという行為ですから防音と言うより、騒音を目立たなくするという感じになります。もともと、不快な音は聞きたくないため、悪い表現をすれば誤魔化す事になると思います。その不快な音は消えてはおらず、届いていますので解決にはなっていません。しかし、不快な音が気にならなければ、人はどうということはありませんので、防音よりも近道の場合は十分にあるでしょう。

 

担当:田中

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