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マイナス100度から300度の制振材

先日、お問い合わせを頂いたユーザー様の話です。
一般では考えられないマイナス100度以下の環境で使用できる緩衝材が条件でした。その環境下は、特殊のゴムや、樹脂(プラスチック)は使用できないのです。温度の低い環境において、これらの物は衝撃が加わると、簡単に割れてしまいます。
もう金属しか対応できません。しかし、「防音防振ネット!」で取り扱いをしている「ワイヤーメッシュ制振材」(ステンレス)は、300度でもマイナス100度でも物性を保つことができます。細いワイヤーを型に入れ固めて、成形します。更に不燃であることは非常に心強く思います。

基本的に、プラスチックはは氷点下になると割れる恐れがあります。軟質ポリ塩化ビニルやポリカーボネートは耐寒性の強い樹脂です。また、ゴムも氷点下で使えるものもありますが、素材によって気を付けなければなりません。

では、高い温度で使用できる材料は他には何でしょうか。

スーパーエンプラにおいては250度程度まで対応できるものもあります。それ以外のプラスチックで、物性を維持できるものは100度前後でそれ以上になると、種類が減っていきます。熱可塑性樹脂であれば格段と減ります。耐熱性が高いものが多い熱硬化性樹脂は、性質の通り熱が加わると硬化してしまうので、緩衝材、衝撃吸収材としては環境によって使えないケースが十分に考えられます。

このワイヤーメッシュ制震材ですが、先日は人工衛星内の環境下でも検討に上がるくらいの材料のようです。無重力、急激な温度変化など環境を選ぶことが非常に少ない材料であると思います。この製品は、主に自動車の過熱する部分に使用されています。金型を作成し、メリヤス編みの反物を作成し、必要分だけ型にはめ込み成型する工程です。原始的ですがワイヤーの特性を十分に生かした緩衝材と言えるでしょう。

国内でも数社しか生産できる企業は無いそうです。もし、目にすることができたなら、その日はラッキーデーかもしれませんよ!

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