防音防振の豆知識

騒音関連のデータの見方

一般的に防音材料と言われるものに、吸音材と遮音材があります。それぞれの材料が性能がどのくらい良いかを判断するのに、弊社では500ヘルツあたりの数値で良く判断します。なぜ500ヘルツを見るかと言うと、人の声の中心的音程であるからです。当然ながら人間は人の声をよく聞こうとしていますので、耳に聞こえやすい周波数に合わせる事が手っ取り早いと判断しています。また、それの音程は、楽器のチューニングにも使われています。一般的に、440ヘルツが基本となり、[A]の音で合わせています。オーケストラなどでは、チューニングのしにくい楽器がある場合、その楽器に合わせて442ヘルツで行うこともあるそうですが、基本は440ヘルツです。ピアノの鍵盤で言うと丁度真ん中の[ラ]の音になります。ギターは5弦の開放の音です。

 

薄い吸音材や遮音材では、高音域で性能を発揮しやすく性能差が判りづらく、低音域では性能が出にくい状況にあるため、中音域で判断を最初にします。もし、500ヘルツ近辺で性能が落ちているならば、人の声などが大きく抑制できないと分かります。別の言い方すると、吸音材であるならば、必ず高音域は吸収できることが条件と言っても過言ではありません。全ての吸音材は、低音域より高音域の方が間違いなく吸収できます。

グラフの書き方にも差が出てしまうケースがあります。高音域を得意とした製品で、生産者が分かりやすくするために、メモリの切り方を高音域の方だけ細かく表示している場合があるのです。(測定音域を区切った場合もあります)

吸音材で高音域の音を吸収させる目的であるならば、高音域の数値だけで見れば良いでしょうが、防音材(吸音材、遮音材)の総合的な性能を見るなら、先ず500ヘルツから見て、吸音性能が最も高い音域を判断して製品を選択することが良いと思います。また、ピークを越えた音域は少し下がるのも、吸音材、遮音材の特徴です。

 

吸音材のデータの見方を動画にて解説致します。

 

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カテゴリ: 防音防振の豆知識 音の性質

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