防音防振の豆知識

住宅の下の階に対しての防音対策

空間内における防音の基本は、発生源から出る音は空間内で反響し増幅されることから、先ず吸音材で反響音を減らし(音のエネルギーを減退させる)、さらに外部に漏れないように(透過しないように)遮音材で塞ぐ方法になります。

居住空間の床でそのようなことが出来るでしょうか?データはありませんが、布団、ベット、ソファーなどは吸音の効果はあります(ソファーは材料によりますが)。しかし、どの部屋にも布団を引くことは出来ません。効果は低いのですが、カーペットも吸音効果があります。しかし、殆どの住宅は今やフローリングが主体になっているのではないでしょうか。衛生面、掃除のしやすさや、インテリア、新しい住宅の8割以上はフローリングと聞きます。フローリングは普通の吸音材に比べて硬い部類に入ります。表面が硬い部類ということは、当然音を反射します。これは、仕方ないのかもしれません。この環境で、床に吸音材を敷き詰めることは出来ないのが現状です。

床に対しての防音(下の階への防音)は、遮音シートでしか無いと思います。しかし、遮音シートを内部に現れるように貼らなくても、フローリングの下に設置することで効果は出ます。(新築時、増改築時でないとできませんが)床の遮音はアパートなどの他の家族が住む場合には厳重に厚手のものを(面密度が高いもの)にすべきでしょう。家族であるならば、気にしない音量でも、他人となれば気になる事も増え、生活の時間帯も変わる事が多くなります。

ケースによって、性能の判断を再度検討してみるのも良いでしょう。

 

また、床への衝撃音は非常に防ぐことが難しいのが現実です。軽い物ならばカーペットなどで十分対策することは可能です。しかし、重たい重量衝撃音となると、建物自体の構造から考えないと解決することが困難です。先日、楽器の防音工事に携わる方とお話をしましたが、ドラムセットのバスドラム(足元の大きな太鼓)の防音が最も難しいそうです。最も低く、音量が大きく、衝撃が強い為に、完全に遮断するには、大きな費用がかかり、成功しない場合もあるようです。

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