防音防振の豆知識

騒音対策の落とし穴

騒音対策の一般的な対応策に、防音パネルを検討するケースが非常に多くあります。普通の考え方として、音は直進する考えます。この原理について、全く間違っていないと思います。この原理に従って先ずは対応すべきで、直線的な方向性は光と同じ様に防ぐことが原則です。音源に対して、直接的に壁を作り防ぐことで、大半以上の効果が得られます。それ以上に防音できないケースがあります。

それは、1,個体伝播音として周囲に伝わり、影響を及ぼす。2,防音を施された壁を抜けて影響を及ぼす。音源を完全に覆ってしまうことができれば、原因は1のみで対応することができると思います。

しかし、様々な条件があり完全に覆ってしまうことは非常に難しいと思います。上方(空)に抜けてしまえば音は跳ね返ってこないのですが、納得出来ないことがあります。そんな場合は、音が回折していると考えて良いでしょう。音の回折については、豆知識などで何度か取り上げている内容です。高音域の音は直進すると考えて殆んど問題はないようですが、低音域の騒音は、回折を十分に考えて対応したほうが無難とされています。以前の豆知識で、「音の回折」では防音壁を音源側に内曲げすることを紹介いたしました。しかし、条件によってはできない場合もあります。

今回は、回折した際の対応方法を紹介致します。この方法は、強度や防音材を設置する条件が防音壁を内曲げできない場合に有効です。(特に寸法が小さい場合に有効)

下の図のように、回折した騒音は防音壁の外側に当たり、反射して防音壁の反対側に進んでしまいます。


この対策において、防音材を扱っているメーカーでは以下のような対策をされたようです。


防音壁の反対側にも吸音材を設置して回折した騒音を吸収することで、外部に漏れた騒音を低減させた実例です。一見、騒音の音源と反対側に吸音材?と疑問に思ってしまいますが、非常に効果はあるようです。機械や屋内の設備に対して使用するケースは大いにあると思います。

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カテゴリ: 吸音 防音防振の豆知識

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