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吸音材の使い方
屋内の場合
吸音材を使用する意味合いは、大きく分けて2通りあります。
- 騒音を抑えるため。
- 音響のエコー(反響音)を抑えるため。
使い方は同じです。
屋内の場合、吸音材を使ってテレビの音響を周囲に影響を与えないようにする方法です。
音源から音が多く進行する方向に、吸音材を貼ることが最も効率的に抑制することができます。当サイトにも掲載している吸音材を貼った時の効果の検証を参考にしてください。
参考ですが、空間内の半分程度、吸音材を設置することで大きな防音効果が出ます。優先すべきは、音源の正面が良いでしょう。
吸音材だけでは音が透過すると思いますが、吸音材を設置するだけでも、十分に防音効果は発揮できるケースが多くあります(薄い吸音材は透過しやすくなっています)。遮音材だけ設置する場合より、吸音材の信頼性は高く、防音の定石として、吸音して遮音が望ましい対処法です。
吸音材を床(地面)には設置しにくいために、設置可能な大半が壁面になると思います。壁面に設置できる吸音材を選び、効果的に設置してください。
吸音材を設置するにあたり、賃貸物件など、退去時に復元しておかなければならない時は、粘着や両面テープが残らないように注意しなければなりません。
屋内のエコーを抑えるだけなら、吸音率の高いものを選ばなくても効果はありますが、防音を目的とするなら、吸音効果の高いものを選ばないと防音は難しくなります。吸音効果の見方については、リンク先を御覧ください。
吸音材は多孔質で、形状がしっかりしないものが多いために、設置が非常に困難です。吸音材の究極の形は、周囲に設置して草原と同じ環境になることでしょう。草原では音は反射しません。音源から拡散して直進するために反射するものが無いと、戻ってきません。無響室が人工的に作られた反射物が無い屋外と言えるでしょう。
効果の高い吸音材を効果的に設置して、効果の高いエコー(反響音)防止、防音対策を行ってください。
担当:大隅
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