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工場の騒音対策

最近、中部地方の製造会社様から、工場内の騒音対策のご相談を頻繁に受けます。だいたい、2通りのパターンです。

  • 近隣の住宅の方や、労働環境の改善を進めるうえで事前に対策を行う。
  • 環境基準を超えているため、指摘を受けたため改善をしなければならなくなった。

予算的な傾向ですが、予め対応する場合は、あまり予算が無いために非常に材料選びが困難になります。条件として、工場内は使用できる材料に制限が出てしまうことが多いので、その制限と予算内で納めようとする方法を用いなければなりません。先日の現場の話ですが、予算が非常に少ない(10万円以下)状況で、燃料関係を扱う部署のために不燃材しか使用できない環境でした。この条件において、ご相談者様の会社は製造業で様々な設備機械を保有されていましたので、材料、加工方法の開示させて頂き、弊社からは材料のみ販売し、加工は社内で対応していただいて設置してもらう方法を提案いたしました。(材料費は10万円以内でした)

先ずは、条件を一つクリアできました。あとは、実際に音が下がるかという問題です。来週に、弊社の後輩を連れて現場に訪問し、どのくらい音が下がるのかを提案する予定です。工場のご担当の方も、本当に音が下がるのかということが証明できないと、予算の申請ができないそうです。音は目に見えるものでありませんので、騒音対策は非常に大変であることが実情です。口頭で説明しても、信用しにくいのも頷けます。

別の物件の話です。先日、騒音対策の打ち合わせを、工場の中で行いました。ある機械の音が非常にうるさいことが原因です。周囲の騒音は85デシベルを上回っていました。当然、その場所では大きな声での会話になります。測定の邪魔になる暗騒音も大きく響いた状態で、その機械の前で、サンプル吸音材は3デシベル程度低下させることができました。私にとっては、サンプル吸音材は非常に大きな功績を残してくれたのが実情です。しかし、環境保全の方は「たった3デシベル、、、」の思いだったでしょう。10デシベルくらい下げて欲しいのが本音だったようです。

3デシベルはどのくらいの音量でしょうか?

私に言わせると、3デシベルというのは大きな数値になります。他のブログでも何度も書きましたが、1台のスピーカーの音と、2台のスピーカーの音量の差は3デシベルしかないのです。音の大きさは、音源から出る量が倍になると3デシベルあがります。そして、3デシベル下がると言うことは、音の量も半分であるのです。音は対数という表記方法ですので、見やすくするために現在のような数値になっています。しかし一般に方は、たった3デシベルと思われるもの分かります。そして、さらに混乱してしまうのは、人間の耳は物事を相対的に判断してしまうために、感覚が大きくぶれしまいます。その中で、絶対的な値を理解していただけると、環境も改善できると思います。

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