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吸音材の被膜

吸音材に被膜をつけることによって、吸音効果が上がることがあります。カームフレックスの場合、皮膜付きのF-4は性能が優れています。この点から、吸音材に皮膜をつけることで効果が上がると勘違いされるかもしれませんので、注意を促すログとして記載します。

正確には、皮膜をつけることで効果が上がる場合と、悪くなる場合があります。実験を行ったわけではありませんので、傾向として捉えて頂けると良いと思います。

皮膜で吸音できるかと言うと、薄い皮膜なら効果がある場合があります。厚い膜(シート)ならば、質量も大きくなるために音を反射してしまい、効果が悪くなる傾向が強くなります。状況によっても変わります。

グラスウールを包んでいる銀色のシートは非常に薄い素材ですので、吸音性能にはほとんど影響が無いといえるでしょう。また、グラスウールの場合は湿度から守ることと、飛散防止の役割もありますので、包装されたものを使用すべきだと思います。

話はそれますが、膜振動で吸音する方法があります。防音防振ネット!では「フィルバT」と言う製品がそれにあたります。薄い膜が振動する部分を多くすることによって、音のエネルギーを減衰することが可能であるためです。

吸音材と言うのは繊維系も含めて、多孔質素材がほとんどです。よって、汚れなどをふき取ることがとても困難です。コロナ禍における清掃はなかなか大変です。そのような際は薄い物であれば吸音効果にはあまり影響が無いことも覚えておいてください。ポリシートなら、コンビニの袋程度の厚みなら大丈夫でしょう。マスクに使うくらいの厚みの不織布でも大丈夫です。

先日、グラスウールに厚手の化粧紙を巻いた吸音材を見ました。相談者の方がナカナカ音が下がらないと困っていました。多くの面積に吸音材を設置しており、私は「この吸音材表層では、効果は少ないだろうな、、、」ついつい思ってしまったほどの状況でした。ふき取りがしやすい事も重要ですが、効果を発揮しての吸音材、防音材ですので、私たちもカスタマーファーストを意識する今日この頃です。

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