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理想的な吸音材
理想的な吸音材とは?
防音として考えるのか、音質として考えるのかで大きく異なります。
今回は音質として考えてみます。
一般的には、音の跳ね返りが無い方が好ましいでしょう。反響音は次に発せられる音に被ってしまい、心地良いと判断しかねる場合が多いと思います。意図的に反響(エコー、リバーブ)を施すこともありますが、音源の純粋性を考える上では、反響は不要と考えたほうが良いと思います。(音源の残響とは異なります)
吸音材の特徴として、図のように厚みによって吸音しやすい周波数と、吸音しにくい周波数があります。一概に吸音材を厚くすれば良いというものでもありません。音声や楽器の音の反響音を下げるには、均一の厚みの吸音材を使用するとある音域においては吸音しても、ほかの音域は吸音しにくいという現象が出ます。音質を変えずに吸音するには、非常に良くない現象です。
反響音(エコー)を抑えて、音質に影響を与えないようするにはどのようにすれば良いのでしょうか?それが今回の答えになると思います。満遍なく広い音域を吸音させるには、色々な厚みの吸音材を用いることが、最も簡単な方法になるのではないでしょうか。
凸凹のプロファイル加工と言うのは、厚い部分(山)もありながら薄い部分(谷)もあります。しかし、プロファイル加工と言うのは山と谷の差の限界値があります。
つまり、吸収できる音域も均一の厚みよりは吸音効果は出ますが、広いとはいいがたいかもしれません。音楽に使う音域になるともう少し高低差の出る方法を選ばざるを得ないでしょう。
現在、老舗HIPHOPPER「TWO-J」氏と企画している吸音ボードは更に吸音できる音域が広がる可能性があります。さらにインテリアのアクセントとしても使用しやすい物を考えております。
またの更新をお楽しみにしてください。

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