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発泡スチロールは吸音しない

吸音材として使用できそうな材料として、発泡スチロールがあります。ウレタンスポンジと同様に軽くて発泡しているために、良く混同されます。ですが、吸音材としての機能は殆どありません。性能はゼロではありませんが、非常に低いレベルであると言えるでしょう。

ゼロではないことから、生産性の高さから使用したい方もみえると思いますが、実際には、、、

吸音性能を期待してはいけないと思います。同じケースとして、床に敷く衝撃吸収用のスポンジ(お風呂でも使用できるキャラクターの絵がついたものなど)も吸音はほとんどしません。共通しているのは水に浮くことです。どういうことかと言うと、下記にリンクするページでも説明していますが、水に浮くという事は内部に水が入らない構造と言う意味です。

音は沢山の穴が開いているものに侵入し、内部で何度もぶつかることで音のエネルギーを減らして(熱に変換される)、吸音と言う効果になるのです。つまり内部に入り込むような構造でないと、吸音しないという事です。

発泡スチロールなどは水を吸収しませんので、吸音効果も非常に低いというわけです。では、音を通さないという解釈ができるのか?と言うと、音を遮るのは質量、重量ですので、非常に軽い発泡スチロールは、音源を囲っても音を遮る効果は、あまり無いのです。

家具やベッド、台所で使うスポンジは吸音効果があります。そして、もっと音を吸音しやすい構造の特徴を持っているものを、吸音材として製品化しています。当然、工業製品の部品として使用しますので、難燃性も有しているものが多くあります。

余談になりますが、身近にあるもので吸音しやすい物(ウレタンスポンジ以外)を教えます。

最も効果が高いのは、布団です。それも羽毛ではなく、綿の布団になります。目覚まし時計の音がうるさい時に、布団をかぶると後が小さく小さくなるのを覚えていると思いますが、それは吸音効果により、音が減衰され、小さくなるのです。

枕、クッションも同様の効果があります。実際に、音楽スタジオの吸音材として布団が使われているケースがあります。ちょっとカッコ悪いかもしれませんが、本当の話です。

違いの説明を下記のページにて解説しています。

連続気泡と独立気泡 – 共ショウNET (kyosho.nagoya)

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