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吸音材は厚みが重要!!

吸音材は、厚みが重要!

防音防振ネット!では時々音を波として表現することがあります。何度も同じような記事かもしれませんが、また言葉の表現を変えて掲載します(少々ネタ切れかもしれません)

 

音は波、吸音材は消波ブロックに例えます。さざ波は波と波の間隔が非常に狭いので、消波ブロックもその間隔の狭いもので対応が可能です。最大に圧力(波の頂点)が大きな位置と最も低い圧力の位置の間隔が狭いと、波を吸収する部分が狭くても効果があります。

しかし大波に対してはどうでしょう。狭い間隔(少ない)の消波ブロックで打ち消すことができるでしょうか?少しは吸収できるのかもしれませんが、波の波長が消波ブロックより大きいと減衰は非常にしにくくなります。

大きな波に対しては、奥行きのある消波ブロックを使用することが効果があります。

音に対しても、同じように考えましょう。高い音は小波(さざ波)、低い音は大波です。高い音は薄い吸音材で十分に対応できます。しかし、低い音は実際の吸音試験においても効果が無いように、吸音性能はあまりありません。

では、どのくらいの厚みを考えればよいのでしょう。吸音材の性能にもよりますが、いくら性能が良くても限界があります。吸音材の性能ではなく、吸音材の適性の厚みを求めるには以下の公式で考えるとよいでしょう。音は1秒間に340メートル進みます(温度によって左右しますが)。1秒間の振動回数を周波数で割ると、波長が分かります。その半分が圧力がかかっている状態です(グラフでは山の部分になります)。その部分を弱めることが吸音という効果となって現れます。

 

圧力のかかった部分の波長=340メートル÷周波数÷2

しかし、圧力のかかった長さ(厚み)すべて吸音材を使わなくとも効果が出るために、その圧力がかかった部分の15%~30%の厚みで良いと私は考えています。費用や部位を考慮して選択することが重要です。人の音声を吸収するには500ヘルツを基準に考えます。(ピアノの鍵盤の中央付近になります)500ヘルツの波長すべての長さは、68センチです。上記の公式に当てはめると、吸音材として34センチは設置できません。よって使用できそうな厚み、効果の出る厚みとして5センチ~11センチぐらいで考えるのが良いでしょう。

しかし、通販などで掲載されている吸音材はどの程度の厚みでしょうか?ひどいものであれば1センチ程度のものもあります。高周波の吸音を目的とする場合は理解できますが、防音という観点で考えれば、気休め程度にしかないと思います。人の音声を吸音するのであれば少しエコーが抑えられたかな?程度です。

そのような知識がなく掲載されている状況を見ると非常に心苦しくなります。よくYouTubeで薄い吸音材を設置して「吸音されている!」と表現されている方がいますが、私は「もっとできるんですよ~~!」と心から思っています!

先日、GROOVE TECHの設置に行きましたが、ミュージシャンの方が部屋をのぞき込むと、「おお!音がデッド(反響しない)になっている!」と喜ばれていました!その違いを伝えたいのですが、YouTubeなどで表現をしてもナカナカ伝わらないのが悔しく思っています。

 

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