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吸音率の値を考える

吸音材の性能は残響室法吸音率と垂直入射吸音率の二つがあります。どちらが正しいのかということは考えないようにしていますが、自動車メーカーでは条件をそろえることができる垂直入射法を推奨していることを聞いたことがあります。残響室法吸音率は、計算上において100%以上の数値が出ることがあります。実際は出力した音より多くの音を吸収することなどありえませんので、飽くまでも計算上という数値ですが、首をかしげることがあります。そうやって考えると、垂直入射法を推奨していくのが無難な考え方と思います。

同じ素材を残響室法と垂直入射法で測定すると、残響室法の方が高い数値で測定されるようです。

測定方法に文句を言っても変わりませんし、残響室法が間違っているという意識を持っていませんが、測定結果に違いがあるということだけは認識した方が良いでしょう。

さて吸音率ですが、10ミリの吸音材は10ミリ以上の性能を発揮していることを記載します。答えは簡単です。環境において音の入射は入射角度が無数にあるということです。垂直入射法で測定する際、検体を直径100ミリの円に形状にして直径100ミリの筒の中に入れて測定します。当然ながら垂直に近い状態で入射した音もあれば、筒の壁に乱反射した音もあります。それらの音がマイクにどれだけ返ってきたかを測定した数値が吸音率となります。普通の室内ではもっと広い状態で吸音材を貼ることが一般的です。つまり、入射角度が小さければ小さいほど、厚い吸音材に近い性能がでます。そして、入射角度が90に近いほど本来の厚みの吸音材の性能に近くなる仕組みです。

音の入射はランダムに入りますので、性能値を示した厚み以上の性能は出ているのでしょう。

また、以前のブログで掲載いたしましたが、吸音材の性能の優劣はどこで見極めるのが良いのかということです。考え方は2つ、以下の通りです。

1)騒音、吸音させたい音域が得意な厚み、素材を選ぶ。

2)500ヘルツ付近の厚みで優劣を見極める

1は、高音域を抑えたいのであれば、だいたいどの吸音材も効果は出やすく選択できるものは多いでしょう。

2は、本来の吸音材の性能の優劣が分かりやすい比較方法です。500ヘルツというのは、ピアノの鍵盤の中心付近を指します。つまり、音の中心付近ともとらえても良いでしょう。人の声も男性なら500ヘルツが軸となりますし、高音域はカバーしやすいので、500ヘルツが安易ですが基準としてよいと思います。

音に関しては、様々な人がいろんな角度で解説されていますが、まずは音の反射を効果的に防ぐことから始めることが重要だと思います。

以下のデータは、GROOVE TECHの吸音率となります。

 

 

 

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