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固体伝播音と振動

振動は最も解決が難しいカテゴリーです。音は目には見えませんが、塞ぐことで遮断できます。しかし、振動は遮断するには縁を切るか、振動の衝撃を吸収するしか手段がないのです。振源の周波数を測る機械はあまりなく、スポンジのようなものを下に敷くと振動が増幅する可能性が十分にあります。特に低周波になればなるほど、大きな振動になる可能性は十分にあります。振動を吸収するには、振動を吸収して回復(復元)するスピードの遅い物が良いとされています。つまり、スポンジのようなものではなく、布団の様に潰れたらゆっくりと回復する物が良いでしょう。スポンジも衝撃の吸収は可能ですが、何度も繰り返し衝撃が加わることで倍増してしまいますが、布団は床に振動を伝えにくくすることができます。布団の上でトランポリンの様に何度も飛ぶことが不可能であるという事が分かるはずです。逆に厚いゴムスポンジの上で、高くジャンプしようとすることは実現できると思います。

(条件によりますが、スポンジの中でも振動吸収できるものもあります。)

 

昔の住宅は、音が通りやすくて上の階で暴れる音も響きやすかったのですが、現在は建物の構造物の剛性も格段に上がり、さらには床マット、遮音マット、防振吊り木と呼ばれるものまであり、他のフロアーや部屋に響くのがかなり減ったと思います。非常にありがたいのですが、人気を感じることも減った気がします。仕方ない事ですが、、、

 

先日、集合住宅にお住まいの方から相談を受けました。建物内でYouTubeなどで配信する音が他の部屋に響いてしまう相談です。私の想像する原因は、外部スピーカーを床に直置きして、その音が固体伝播音となり他の部屋に伝わっていると思います。先ほど書きました現状の建物ではあまり出ない現象ですが、昔の剛性の高い建物になると良く響くことがあります。剛性が高いが故の弊害です。

困られている方の対応策は思いつきませんでしたが、元となる方はスピーカーの下に座布団やタオルをおって敷くだけで振動伝播を減らすことができます。アナログ的な解決ですが、効果があります!

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