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工場の騒音対策の苦労話2

先日、ある工場で防音対策の相談を頂きました。金属部品の加工業を営んでいる会社です。

工場内での騒音は、機械の近くでは110デシベルと言う大きさで、耳栓が必要となる環境でした。

実際に、100ミリの吸音ウレタンで囲っても、騒音は小さくなるような気はするのですが、周囲の音があまりにも四方八方から音が出ているために、数値も小さくなっているのか分かりにくい状況です。(機械は音が出たり出なかったり、音の大きさの変化も激しいので正確に測定をすることは困難です)

先日、工場の責任者の方もその状況をご理解いただいたので、1つの機械を静かな場所へ移動し、吸音材を設置して頂きました。すると、なんと18デシベルもの抑制に成功しました!その方も、現場で試験しても体感が得られないとも理解して頂きましたが、責任者であるがゆえに、工場内の対策が非常に困難であることがより判明しました。

その方も、会社に対して機械ごとに少しずつ対策をしていかないと難しいがゆえに、どの位の費用がかかるのか想像もつかなくなってしまったようです。しかし、弊社の対策の提案には納得して頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

机上の計算にはなりますが、工場内に8~10個同じ機械があると仮定します。そのうちの半分の気合を停止させても、3~4デシベル程度しか音は小さくなりません。一つだけ動かし残りを停止させた場合は8~10デシベル程度は落ちるでしょう。何も知らない方が見れば、たったそれだけ?と思う人が多いと思います。音と言うのは、非常に対策が難しいのです。

3~4デシベルと言うのは、見た目には小さいと思わ

れるかもしれませんが、音は対数と言う表現で記されています。本来ならば音のエネルギーは半分で表記されなければなりませんが、対数で表記されると約3~4デシベルと言う値になるのです。

また、人間の体感も大きな変化に対応できるようになっており、半分の音に下がったとしても、ちょっとしか下がったと感じられなくなります。図書館での音の数値(40デシベルと仮定)と、その工場での音の数値の差は70デシベルの差になっていますが、実際には何百倍もの音のエネルギーの差があるのです。

実際に、工場内の音を10㏈下げようと考えると、音の大きさは10分の1程度のエネルギーに下げないと効果は出ないでしょう。

防音対策は、非常に効果の高い吸音材を使用しないと困難であることになります。

少々愚痴っぽいコラムとなってしまったことにお許しをください、、、

 

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