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騒音対策は音源に近い所で!
騒音対策は最も騒音の源に近いところで対応するのが、コスト的にも、対策する効果としてもより良い方法です。音は基本的に放射状に広がるので、音源に近ければ小さい面積で抑えられます。また、音の回析も小さくなるので対応しやすくなるのです。
では、音源から離れたところに同じ大きさの壁を作ってみると、どんな弊害が起きるでしょうか?
基本的に、壁からこぼれる音の回折も広がりやすくなります。音源の音も周囲に広がりやすくなるでしょう。さらに音源から離れることで、弊害も出てしまいます。
もしこれが、屋内の騒音対策であった場合は、広がってしまった騒音が屋内の壁や天井に反射してしまい、回りまわって届いてしまうことも充分に考えられるでしょう。そのようなことも考慮して、できるだけ音源に近いところで対処しなくてはなりません。
それらの事を考えると、騒音源に近いところで使用した防音壁を、離れたところで使用しても同じような効果は出ないでしょう。もっと広い面積の防音壁を使用しなくてはなりません。コスト的に考えても、良いパフォーマンスが出るとは考えにくいでしょう。
さらに、以前のブログや豆知識でも記載しましたが、音と言うのは半分に抑えても3デシベル程度の効果しか現れません。騒音測定機を使ったことがある方なら十分にご理解はして頂けると思いますが、3㏈のダウンは小さくなった気がしません。であるならば、距離が離れたところで防音壁で対処するのは、良い効果が得られ難いという事が理解いただけると思います。以下のページも参照してください。
吸音材を貼った時の効果の検証
実際に騒音の近くで防音壁を設置するのは難しい場合があると思いますが、できるだけ近くにという事を覚えて頂けると良いと思います。
ちなみに、室外機や換気扇、排気口の間近で騒音壁を設置してしまうと、本来の空気が出にくくなってしまい、オーバーヒートや故障などの弊害が出やすいので、状況をよく検討して頂き対応されることが賢明です。
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