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音の高さで騒音対策は変わります

騒音対策を行う際に、最も重要なのは騒音となる音の高さです。音の高さで、使用する吸音材、遮音材の厚さが変わります。吸音材というのは、音の高さ(周波数)によって使用すべき厚さがありますので、適正でない厚みを使用すると、効果が落ちてしまいます。

吸音材の厚みの傾向として、吸音材の厚みは厚ければ厚いほど効果は出やすい傾向にあります。しかし、反対に薄いと効果が出にくい場合があります。吸音材はできるだけ薄く、コンパクトに貼りたいというご希望はよくわかります。私も、自宅に吸音材を使用するならば、薄くて、小さく貼りたいと考えます。しかし、騒音対策すべき音の周波数が中低音であれば、条件にもよりますが、最低50ミリ程度は必要となります。反響音(エコー)を抑える程度ならば、薄くても効果はあります。

騒音対策ということであれば、500ヘルツの場合、10ミリや20ミリの吸音材では効果は低いでしょう。効果が出やすいのは、50ミリ以上と考えられます(それぞれの吸音材の性能にも多少異なります)。

先日、吸音材のメーカー担当者の方とお話しする機会がありましたが、周波数においての吸音材の目安の公式を教えてもらいました。

効果の出やすい厚み

340÷対策したい騒音の周波数(Hz)÷2÷2=効果の出やすい吸音材の厚み

どうしても厚みを薄くせざるを得ない場合は、

340÷対策したい騒音の周波数(Hz)÷2÷3=効果の出やすい吸音材の厚み(妥協案)

を覚えておくと良いでしょう。

上記のことを記載したのは、騒音対策の絶対条件として、吸音材、遮音材の材質選びが先に重要です。吸音材、遮音材を選定してから、騒音に合わせて吸音材をどのようにして設置するのかを検討しなければなりません。効果は良くても経年劣化や、天候、損傷や破壊が起きては元も子もありません。第三者の方に被害が出ては騒音対策以上の問題となってしまいます。この投稿では、その対策を考える上での失敗しない厚みを記載いたしました。

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