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ノイズリダクション(カット)とノイズキャンセル(キャンセリング)の違い
最近は撮影の機会が増え、動画を収録することも時々あります。
その中でよく耳にするのが「ノイズリダクション(カット)」と「ノイズキャンセル(キャンセリング)」という言葉です。
似たような意味で使われることも多いこの2つですが、実際には仕組みや考え方が異なります。
今回は、その違いについて調べた内容を、できるだけ分かりやすくまとめてみました。
ノイズリダクション(カット)とは
ノイズリダクションは、音声や動画から不要な雑音を検出し、軽減する処理の総称として使われている言葉です。
例えば、インタビューで人の声を収録する場合を考えてみます。
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換気扇の音
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自動車のエンジン音
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走行中のロードノイズ
これらはすべて「ノイズ(雑音)」にあたります。
人の声はおおよそ 300~2000Hz 付近の音域に集中しています。そのため、
声に不要な音域を抑え、必要な音を聞き取りやすくする処理がノイズリダクションと呼ばれています。
最近では、AI技術を活用したノイズリダクションも増えてきました。
人の声や強調すべき音を判別して増幅し、ノイズと判断された音を小さくすることが可能になっています。
ノイズキャンセル(キャンセリング)とは
一方、ノイズキャンセル(キャンセリング)は、まったく異なる原理を使っています。
ノイズと判断された音に対して、
位相(音の波のタイミング)が逆の音をぶつけることで、音を相殺して打ち消す技術です。
身近な例としては、価格帯の高いBluetoothイヤフォンやヘッドフォンに搭載されている機能が挙げられます。
この技術は、耳(鼓膜)の近くでしか使えませんが、非常に高い効果を発揮します。
私自身もノイズキャンセル機能付きのイヤフォンを使用していますが、
音楽などが流れていない状態では、無音に近い感覚になり、
場合によっては平衡感覚が損なわれるように感じることもあります。
なお、人によっては気分が悪くなることもあるようですので、使用には注意が必要です。
2つの言葉の位置づけの違い
ノイズリダクション(カット)とノイズキャンセル(キャンセリング)を整理すると、次のように考えると分かりやすいかもしれません。
目的はどちらも「聞きやすくすること」ですが、アプローチが異なる技術と言えます。
おわりに
ノイズリダクションやノイズキャンセルは、非常に目立ちにくい機能ですが、
音に関わる場面では、最初に立ちはだかる“壁”のような存在かもしれません。
撮影や音声収録、防音対策を考える際の参考になれば幸いです。

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