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サーバーの防音対策(関東の研究所にて)
某研究所から、サーバーの防音対策についてご相談をいただきました。
1)新設されたサーバーの稼働音が非常に大きく、室外への音漏れを抑えたいというご要望です。室内の見取り図は以下の通りです。赤く色づけされた機器が特に大きな音を発しており、対策を検討してほしいとのことでした。遮音については現状の壁を活用することを前提とし、吸音対策によって室内の反響音を抑え、音のエネルギーを減衰させる方針をとることにしました。吸音材は水色で色づけしてあります。

2)吸音材の設置後についてです。赤く色づけされたサーバーの正面に立つと、残念ながら騒音状況はほぼ変わりません。これは炎と同じ感覚で、直接届く騒音を遮るものがないためです。ただし、部屋全体の騒音レベルは、左側に設置した吸音材の効果によって反響が抑えられており、改善が見られます。
3)最も大きな騒音源に対して室内でできる対策としては、以下の方法が理想的です。直接届く騒音に対して、吸音材付きのパネルをついたてとして設置することです。騒音対策としてはもっともセオリーな方法といえます。しかし、当社はあえてこの方法を強くは推奨しませんでした。

4)強く推奨しなかった理由は、防音パネルを設置することでサーバーへの空気の流れが妨げられるためです。空気が届きにくくなるということは、冷たい空気が入りにくくなるため、機器が熱を持ちやすい環境になります。研究所で使用されている機器は一般家庭向けとは比較にならない高価なものであり、また非常に複雑な処理を行うために導入されているため、長時間にわたって安定稼働し続けることを最優先条件としました。
吸音材は基本的に断熱材と同等の保温効果を持ちます。加えて空気の流入を妨げる条件になることを考慮すると、踏み込んだ防音対策を提案できないことが、当社としては悔やまれるところです。


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