空間内における開口比率と騒音の関係
遮音材で囲われた空間で騒音を発生し、開口率と騒音が外部にどれくらい漏れるかの実験を行った。
開口率は、0%、3%、5%、10%、20%、33%、50%、66%、100%の9通りである。
- 完全に密閉した場合 0%(壁として貼った遮音材の性能がそのまま反映される)48.1㏈
- 3%開口した場合62.1㏈
- 5%開口した場合65.8㏈
- 10%開口した場合68.9㏈
- 20%開口した場合70.7㏈
- 33%開口した場合71.5㏈
- 50%開口した場合71.8㏈
- 66%開口した場合72.5㏈
- 100%開口した場合73.3㏈
開口率と騒音の関係性は以下のグラフの様に現れます。
注目すべきは、密閉状態(0%)の時から、わずか3%開口しただけで14デシベルもの騒音が外部に出てしまう事です。
防音と隙間の関係性(動画)
実験の総評
大きな成果として、少しの隙間が騒音を外部に影響させることです。わずか3%の開口において、14デシベルも外部に漏れてしまうことは、我々の生活や作業所や機械の取り扱いや、機械の設計に対して大きな注意が必要と言うことになります。騒音に対して、気密性を考えた対応は防音対策において最も効果的な措置であることも分かりました。(内部ではかなりの反響音があると思います)
実験は、開口部から直線的に前面で測定したものですので、解析や斜め方向での測定はしておりません。