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不燃吸音材と建材
不燃吸音材 ポアルC-1
吸音材の材質を分類すると、発泡プラスチック系、グラスウールやロックウールなどの繊維系、屋外施設などで使われる金属系があります。屋外で使用される場合は、殆ど不燃の吸音材が使用されます。屋外で使用される吸音材は、火災時も引火や劣化が無く、雨風に耐えられるものが選ばれます。
金属系とグラスウールでないと、この条件を満たすことができません。金属自体音を反射してしまうので、多孔質形状、ハニカム形状などに加工しなくてはいけません。そして、吸音するスペース(空気層)を50ミリから100ミリ程度確保することにより効果が発揮できます。特に中低音においては、この空気層が重要視されます。
「防音防振ネット!」では、ポアルC1というアルミニウム繊維を用いた不燃吸音材ポアルC1を掲載しています。金属の単一素材において、効果が出る(空気層は必要です)吸音材は殆どありません。高純度のアルミニウムを使用していますので、耐候性に関しては非常に優れ、長期間使用することができます。また更に様々な施設においての実績があるために、安心して使用できる吸音材となります。一般的な吸音材は、水滴がかかると吸音性能が低下しますが、ポアルC1は性能が低下することがなく使用できることも大きな特性と言えるでしょう。ポアルC1の規格寸法は、500ミリ×1000ミリ、1000ミリ×2000ミリです。
不燃吸音材のグラスウールは、吸音材として非常に良い性能と対応性に優れていますが、湿度による性能維持と形状を維持する力において非常に弱く、過酷な屋外に環境下では性能を維持し続ける事が非常に困難な材料です。
不燃と言うことは、長期間屋外の過酷な環境下でも十分に性能が低下することなく、使用できることを付加しなくてはならないのでしょう。
追伸:ポアルC1の説明においては、YouTubeにおいても、製品紹介動画を掲載しておりますのでご参考にして下さい。
建築には多くの遮音材や吸音材が使用されています。
材料の不燃や難燃が使用するときに大きく左右されますので、大まかな判断の方法を列記いたします。
不燃材
フェノール樹脂(断熱材、吸音材)
グラスウール(断熱材、吸音材)
ロックウール(断熱材、吸音材)
一部を除く金属(化粧部材、部品)
難燃材(自己消化性)
塩化ビニール(化粧部材、部品、遮音シート)
難燃仕様がある原料
ポリエチレン(シート、緩衝材)
ゴム(パッキン材、緩衝材、免震材)
建築や工業脱品など、使用する業界に合わせた規格が存在しますので、事前にご確認の上、選択をした方が良いと思います。
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